2019年07月30日

アラガン・ジャパン社 乳房再建用インプラントとティッシュ・エキスパンダーを販売停止に

キーワード:乳房再建
  • twitterでつぶやく
  • 乳がん治療と乳房再建の情報ファイル

 2019年7月25日、アラガン・ジャパン株式会社が自社の製品である「ナトレル® 410ブレスト・インプラント」と「ナトレル® 133 ティッシュ・エキスパンダー」の自主回収・販売停止を発表しました。現在、乳がんの乳房再建で保険適用となっているインプラントとティッシュ・エキスパンダー(組織拡張器)はアラガン・ジャパン社の製品しかないため、今後、インプラントによる乳房再建に大きな影響が出ることが予想されます。

 今回の販売停止は、米食品医薬品局(FDA)が7月24日、アラガン社のテクスチャード加工ブレスト・インプラントが「ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)」の原因となっていると発表し、同社に該当製品の自主回収を要請したことを受けての決定です。

 「ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)」はブレスト・インプラントにより引き起こされる血液のがん。ブレスト・インプラントを入れてから平均9年ほどで発生し、インプラントの周囲に液体がたまり、大きく腫れてくることではじまるといわれています。

 米食品医薬品局(FDA)は、「ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)」の573の症例のうち、481症例がアラガン社のブレスト・インプラントを埋入しており、33の死亡例のうち、製造業者が特定されている13例中12例が、アラガン社のブレスト・インプラントを埋め込んだ症例と発表。

 またアラガン社のテクスチャード(表面がザラザラとした)インプラントは他社のテクスチャードインプラントに比べてBIA-ALCL発症リスクが約6倍であると、そのリスクを指摘しました。

 米食品医薬品局(FDA)及びその他の規制当局は症状のない患者において、ブレスト・インプラントおよびティッシュ・エキスパンダーを取り出すことを推奨していません。

日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 緊急声明
FDA NEWS RELEASE

■文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。

(日本医療・健康情報研究所)

関連ニュース・トピックス

ニュース・キーワード

ニュース・トピックス
イベント・セミナー情報
11月27日(水) 東京都
患者さん・一般の方向け
乳房再建を自分の言葉で話す会(NJH)
11月27日(水) 宮城県
患者さん・一般の方向け
仙台医療センター がんの痛み教室
11月28日(木) 東京都
患者さん・一般の方向け
徳洲会乳がん第21回勉強会「痛みのあれこれ」
11月28日(木) 広島県
患者さん・一般の方向け
呉医療センター・中国がんセンター 2019年度 乳がんサロン
11月29日(金) 東京都
患者さん・一般の方向け
四国がんセンター 憩いのサロン ~AYA世代のためのサロン(40歳代までの方)〜
オピニオン
働く女性と乳がん -がん治療と乳房再建のいま-
辻 直子(セルポートクリニック横浜医師、杏林大学形成外科非常勤講師 )
がんと就労~本人と職場を支える産業看護職のより良い支援とは~
錦戸 典子(東海大学大学院健康科学研究科)
病気になっても仕事を続けるための支援
荒木 葉子(荒木労働衛生コンサルタント事務所)
乳がんとともに生きる人を理解する
青木 美保(帝京大学医学部附属病院 帝京がんセンター 認定遺伝カウンセラー)
キチンと手術・ホンネで再建(KSHS)~乳がんぶっちゃけ話~
溝口 綾子(一般社団法人KSHS 代表 )
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)のいまとこれから
中村 清吾(昭和大学医学部 外科学講座乳腺外科学部門教授、 昭和大学病院ブレストセンター長)
がん治療を楽にする口腔ケア
百合草 健圭志(静岡県立がんセンター 歯科口腔外科部長)
「がんと就労」広がる病院内での就労相談
近藤明美 (近藤社会保険労務士事務所)
がん治療と仕事の「両立支援」を考える~産業保健師の乳がん経験~
横山 淳子(パナソニック健康保険組合 保健師 )
トップページ 治療と乳房再建の基礎知識 乳がんと診断されたら 乳がんの治療について 乳房再建について 治療と仕事 医療費・制度 乳がん患者会 全国マップ ニュース・トピックス イベント・セミナー情報 オピニオン アンケート 調査・統計 このサイトについて お問い合わせ