2019年02月19日

がん罹患がきっかけで起業 インドネシアの民族楽器・アンクルン専門家 大杉明さんインタビュー(2)

キーワード:ライフスタイル
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アンクルンの合奏ワークショップで指導をする大杉明さん

 ―――――――― インドネシアの竹製民族楽器・アンクルンを使った合奏のワークショップを保育園や学童、シニアのコミュニティー、障害者施設などで開催している「浪漫竹(ろまんちっく)アンクルン」の代表・大杉明さん。

 大手機械部品メーカーに勤務していた2013年、大腸がんになったことをきっかけに人生を見つめ直し、アンクルンの専門家として起業することを決意したといいます。

がんが人生を見つめ直すチャンスをくれた

 会社の健診がきっかけで大腸がんが見つかったのは、2013年の春でした。幸い初期だったので、内視鏡手術をし、その後、抗がん剤治療も行いました。

 2011年、インドネシアのジャカルタでの海外勤務から戻ってきて、コンプライアンスの部署に配属になり、会社の代表として裁判などに忙殺される中でのことでした。

 53歳という年齢もあり、自分の人生を考え直す良いきっかけになりました。がんに対する不安はもちろんありましたが、「自分のやりたいことに挑戦したい」という気持ちが強く湧き上がってきたのです。

 起業したいと思い、まず頭に浮かんだのは、大好きなインドネシアでした。そして雑貨販売や観光など、すでに誰かがやっていることではなく、まだ日本ではあまり知られていないアンクルンを仕事にしようと思ったのです。

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 起業当初はアンクルンの販売をビジネスの軸に考えていたのですが、そんな簡単には売れないということを早々に実感しました。

 アンクルンに実際に触って演奏してもらう場を作り、なごめる環境を作りだすことが、アンクルンを広めるためには必要だということを、いろんな人たちとの出会いから学び、今があります。

 キーパーソンと呼べる方は何人かいらっしゃるのですが、あえてひとり名前をあげるなら、埼玉県草加市で、医療職の仲間とともに地域の人に向けて勉強会など幅広い活動を行なっている「みんなの保健室『陽だまり』」代表の服部満生子さん。

 看護師として医療現場や教育現場で活躍していた服部さんが、乳がんにかかったことをきっかけに、医療と地域社会を結ぶための活動をするべく「みんなの保健室『陽だまり』」を立ち上げられたとききました。

 2年ほど前、ある集まりで服部さんと知り合い、「みんなの保健室『陽だまり』」でアンクルンの合奏をやらせてもらいましたが、その後も「陽だまり」でお会いした方たちからご縁がつながり、私の活動もどんどんと広がっていきました。

 がんサバイバーの人たちの集まりで、一度アンクルンの合奏ワークショップを開催したことがありますが、みなさん、演奏しているときには他のことを忘れて楽しんでいるようでした。

 がんという病気は大変ですが、私がそうだったように、これからの自分の人生や、大切なもの、本当にやりたいことを見つめ直す機会になると思います。もし興味があればアンクルンの音色に癒されにきてみてください。


TEL 080-6746-3906

次回の「カフェdeアンくるん」は
2019年2月21日14:30〜16:30 KOUCHI-YAにて
東京都中央区日本橋小網町16-19
参加費 2000円+ワンドリンク

■文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。
(日本医療・健康情報研究所)

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