2019年02月14日

新しい音楽とのふれあいで心の健康を向上させる 〜インドネシアの民族楽器・アンクルンを奏でてみよう〜(1)

キーワード:ライフスタイル
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インドネシアの竹製伝統楽器アンクルン「ドレミファソラシド」の
8音セット(手前/スタンダードサイズ、奥/ミニサイズ)

 ―――――――― ヨガや運動によって、がん経験者がQOLを向上したという研究は多いですが、これは運動だけではなく、音楽にも当てはまります。音楽療法に関する研究はこれまでも多く発表されていて、「がん経験者の倦怠感や不安を軽減する」といったものもあります。

 今回ご紹介するのは、インドネシアの竹製伝統楽器のアンクルン。インドネシアに旅行をしたことがあれば、この楽器のやさしい音色にふれたことがあるかもしれません。日本ではまだあまり知られていないアンクルンの合奏ワークショップに参加しました。

インドネシアでは、幼稚園やリハビリセンターでアンクルンを活用

 アンクルンの合奏ワークショップを開催しているのは「浪漫竹(ろまんちっく)アンクルン」代表の大杉明さん。

 大杉さんは大手機械部品メーカーに勤務している時に、インドネシアに駐在し、現地子会社の社長も勤めていました。出席したパーティーで偶然に行われたアンクルンの合奏に参加。誰でも簡単に演奏でき、その音色に合奏者全員が癒されることに強く魅力を感じたといいます。

 2016年には日本とインドネシアをアンクルンで結びたいと起業を決意、2017年9月に「浪漫竹(ろまんちっく)アンクルン」を設立しました。

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アンクルンは簡単に取り外しでき、ひとり一音ずつ
持って演奏することもできる

 アンクルンはインドネシアの代表的な民族楽器のひとつです。西洋式の音階に整えられていて、簡単に取り外して一音ずつ使うことができます。

 ひとり一音ずつ持って合奏する形であれば、誰でも簡単に楽しめるということで、インドネシアでは幼稚園や脳卒中リハビリセンターなどでアンクルンが利用されています。

 大杉さんも、保育園や学童、高齢者施設、障害者施設などでアンクルンを用いた合奏を広める活動をしています。

竹のやわらかな音色に、リラックス

 今回参加したのは、一般向けに開催されている体験教室「カフェdeアンくるん」。会場は東京・日本橋にあるカフェです。

 大杉さんからアンクルンを一音ずつ手渡され、持ち方を教わったあと軽く振って音を鳴らします。どこか懐かしいやわらかな音色にうっとり。

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端のほうをつまむようにして持つのが基本だが
片手で真ん中を持って鳴らすこともできる

 アンクルンを鳴らすことができたあとは、「きらきら星」を演奏することに。「ドレミファソラシド」の音が数字に置き換えられている大きな楽譜が前に張り出され、先生が自分の担当の音を指し示したタイミングで音を鳴らせば、簡単に合奏ができます。

 そして全員でひとつの曲を奏でたあとに感じる一体感。じんわりと温かい気持ちに包まれ、参加者の人たちとの距離がぐっと近く感じられるようになりました。

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楽譜を指差して演奏の指揮をする大杉さん。
楽譜の数字は色分けされていて、とても見やすい

 続いて「雪」「一月一日」とおなじみの童謡を演奏し、最後にはベートーベンピアノソナタ「悲愴」に挑戦。クラシックの名曲も、楽譜の数字にそって音を鳴らすだけで簡単に演奏できるとはびっくり。

 1時間があっという間に感じられるほど、無心になって楽しんだワークショップ。竹の音色がとても心地よく、すっかりリラックスできました。

 浪漫竹(ろまんちっく)アンクルンの合奏ワークショップは、東京・日本橋の「カフェdeアンくるん」のほか、埼玉県草加市のカフェ&ギャラリー「のんの」でも月2回開催されています。


TEL 080-6746-3906

次回の「カフェdeアンくるん」は
2019年2月21日14:30〜16:30 KOUCHI-YAにて
東京都中央区日本橋小網町16-19
参加費 2000円+ワンドリンク

■文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。
(日本医療・健康情報研究所)

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