2018年11月08日

医学博士が考案した和のエクササイズ「歌舞伎体操」で 美しい姿勢と強い体幹を手に入れる!(1)

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医学博士が考案した歌舞伎体操を、歌舞伎役者が指導

 QOL(生活の質)の維持・向上のために、何か運動がしたいと思うがんサバイバーは多いかと思います。代表的な運動としては、エビデンスが報告されているヨガやウォーキングがありますが、「自分にできるか自信がない」「もともと運動が好きではないから、長続きしそうにない」といった声も聞きます。

 「何かほかに、おもしろそうなエクササイズは?」とお探しの方におすすめしたいのが、歌舞伎体操です。医学博士の湯浅景元先生が考案した体操で、歌舞伎独特の動きを模倣することで、体幹や大きい筋肉に刺激を与え、正しい姿勢を身につけることができます。


なりきり歌舞伎体操(監修/湯浅 景元)

 山形県鶴岡の一般家庭から歌舞伎役者をめざし、高校卒業後、1998年国立劇場第十五期歌舞伎俳優研修生となり2000年修了。2001年中村橋之助(現・中村芝翫)一門に入門。同年4月に、国立劇場『夏祭浪花鑑』の捕手ほかで初舞台に立った橋吾さん。2008年に出版された書籍「なりきり歌舞伎体操」(ポプラ社) のモデル・編集協力を務めた縁から、体操教室を開催しています。(およそ月1回・不定期)

 「講師にと、お声がけいただいた時、『目立つようなことは...』とお断りしようとしたのですが、師匠である芝翫から『皆様に教えることで、歌舞伎はもちろん、いろいろなこと学べるのだからお受けしなさい』と言われ、今に至っています」(橋吾さん)

正しい姿勢ひとつで、若々しい印象に


歌舞伎体操教室の様子。まずは正しい立ち方の指導から

 参加したのは、10月20日に東京都の築地社会教育会館で開催された「歌舞伎体操教室」です。ほかの参加者は、歌舞伎好きの方、美しい所作を身につけたい方、そして体を動かしたい方など理由はさまざま。そして年齢もさまざまでした。

 体操教室といっても、いきなり動くのではなく、最初は「正しい姿勢」から学びます。「耳・肩・腰は一直線」の状態にするのがポイントで、これは歩いている時、そして座っている時も同様です。お辞儀をするときにも「耳・肩・腰は一直線」を意識すると大変美しく見えますが、何も意識せずにお辞儀をすると、首から前に出て、背中が丸くなってしまう人が多くなります。

 「首を前に出して背中を丸くするのは、お年寄りの役の時です。普段から正しい姿勢を意識すれば、若々しくなりますよ」そう話しながら、パッとお年寄りの演技をする橋吾さん。「ああ、周りからこう見えてしまうんだ」と思い、ドキッとしました。

歌舞伎役者になりきって体幹を鍛える!気分転換も!


歌舞伎体操教室の様子。体幹を鍛え、
お腹まわりの引き締めが 期待できる「箱割」のポーズ

 その後は、歌舞伎の動作を元にした動きやポーズを行います。両足を左右に広げて腰をまっすぐ落とす「箱割(はこわり)」、腰を落とした姿勢のまますり足で進む「じりじり」、そして「見得(みえ)」。

 ゆっくりした動きにも関わらず、体が温かくなり、お腹や太ももといった大きな筋肉にしっかりと効いてきます。また声を出しながら体を動かしたり、役者さん気分で見得を切ったりするのは楽しく、気分もスッキリしました。

気分が前向きになる和のエクササイズ「歌舞伎体操」で正しい姿勢を見直そう!(2) へ続く

■協力

歌舞伎体操を指導して下さいました歌舞伎役者の中村橋吾さん。師匠は八代目中村芝翫さん。

<プロフィール>中村橋吾(歌舞伎役者/屋号成駒屋)
山形の一般家庭から歌舞伎の世界に入る。1998年より国立劇場第15期歌舞伎俳優研修生。2001年中村橋之助(現・八代目芝翫)に入門。歌舞伎座をはじめ、平成中村座、コクーン歌舞伎、海外公演で活躍。2013年名題昇進。2014年第20回日本俳優協会奨励賞受賞。2018年カリフォルニアプルーン協会初代ブランドアンバサダー就任。

なりきり歌舞伎体操
中村橋吾の橋吾談

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなど

(日本医療・健康情報研究所)

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