2017年01月03日

美容組合と自治体が外見サポート連携  みなとアピアランスサポート相談室

キーワード:ライフスタイル
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港区と連携協定を結んでいるアドバイザーが対応

 東京都美容生活衛生同業組合・港区三支部連合会(東京都美容組合・港三支部連合会)が運営する「みなとアピアランスサポート相談室」が、2016年10月にスタートしました。脱毛やウィッグ選び、地毛のケア、爪や肌の変色への対応といったがんの治療にともなう外見変化に関する相談を、港区とがん患者の支援に関する連携協定を結んでいるアピアランス・アドバイザーが無料で受けています(電話にて要予約)。


温かみを感じる空間で、外見に関する悩みを相談できる

 東京都美容組合・港三支部連合会の会長を務める、株式会社エステインターナショナルの代表取締役・村橋哲矢氏によると、センター発足のきっかけは、港区のがん対策を知ったことがきっかけだったといいます。

 「2016年3月に『港区がん対策推進アクションプラン』が策定されたことを知り、がん患者さんの外見サポートについてぜひ美容組合の立場から協力したいと思いました。現在、多くの病院でアピアランスケアに対する意識は高まってきていますが、例えばウィッグですと、まだ特定のメーカーさんの商品だけを扱っていて、患者さんは少ない選択肢から購入を決めているという現状があります。患者さんのニーズを考えたら、外見ケアをトータルに相談できる窓口が必要だと思いました」(村橋会長)


エステインターナショナルのサロンにて、相談を行う

1万円代のものと高額なウィッグの差は、一見しただけではそれほどない

 現在流通しているウィッグは、製法、素材、価格と実に様々で、どれを選んでいいのか迷う人も多いかと思いますが、みなとアピアランスサポートセンターでは、使用する人のライフスタイルを踏まえて、情報提供を行っています。

 「よく『人毛100%が良いのでは』といおっしゃる方がいますが、手入れが大変というマイナス面があります。忙しい人、手間をかけたくない人は形状記憶機能がある人工毛のほうがおすすめです。フルタイムで働いている方と、外に出るのは通院だけ、という方ではやはり選び方も変わってくるはずです。また価格ですが、1万円代のものと高額なものを並べても、一見しただけではそれほど違いはわかりません」(村橋会長)

 アピアランス・アドバイザーの村橋紀有子さんは、ウィッグに関する情報提供の際、前髪と襟足部分だけに毛がある、帽子を被って使用するタイプのウィッグがあることを最初に話すそうです。

 「1万円以下と大変低価格ですが、とても自然に見えますし、通気性もいい。『こういうものもあるので安心してくださいね』とお伝えするようにしています。高いものを買わないとまわりの人に脱毛がばれてしまうと思い込んでいる方もいらっしゃいますが、今は日進月歩で、品質がどんどん良くなっていますし、リーズナブルなものが多くなってきました」(村橋紀有子さん)


個室の施術スペースも用意されている

 一般にはあまり知られていないことですが、ウィッグは製品を実際に被ってみて、前髪のカットなど少しハサミを入れたり、毛の流れを作ったりといった調整を行うことで、かなり自然な感じに仕上がるといいます。東京都美容組合が、ウィッグメーカーから技術を学び、ウィッグの取り扱いができる美容師を育成してきた経緯から、港区にはウィッグの調整と加工の技術を持った美容師が数名いて、みなとアピアランスサポート相談室で紹介してもらえます。また、みなとアピアランスサポート相談室でもウィッグの調整ができます。


東京都美容組合・港三支部連合会の村橋哲矢会長(右)と
アピアランス・アドバイザーの村橋紀有子さん

 「ウィッグについてはネットで情報収集するよりも、ご自身のライフスタイルにどのようなウィッグが合うのかを相談してみて、実際に試してみるのが早いと思います。まずは気軽に相談にいらしてみてください」(村橋紀有子さん)

■みなとアピアランスサポート相談室≫HP
(東京都美容生活衛生同業組合・港区三支部連合会)
相談日時は随時(相談無料・要予約、施術料は別途)
場所:東京都港区高輪3-10-28(エステインターナショナル内)
TEL:03-3445-4010
E-mail: info@salon-esthe.com

※東京慈恵会医科大学付属病院と東京高輪病院にも相談窓口を設置しています。

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。

(日本医療・健康情報研究所)

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