2021年03月25日

乳がん治療でセカンドオピニオンを上手に活用するには〜ピアリング主催「第16回笑顔塾」から( 1 )~

キーワード:治療
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イベント終了後、講師の山田先生、横田先生と一緒に記念撮影

 2021年2月13日、一般社団法人ピアリング主催のイベント「第16回笑顔塾 〜がん治療でセカンドオピニオンを活用しよう〜」がオンラインにて開催されました。

 女性特有のがん患者さんが参加するSNSコミュニティ「Peer Ring」のサポート活動をはじめ、女性がんサバイバーが安心してつながり支えあえる環境づくりに取り組んでいる一般社団法人ピアリング。

 「笑顔塾」は、2018年からスタートしたピアリングの公式イベントで、「がんに向き合う女性が、ともに学べて笑顔になれる場」をつくることを目的としています。テーマはアピアランスケアや、治療後間もない方でも参加できる簡単エクササイズ、ドクターを招いての専門的な内容まで、幅広く企画されています。

 第16回笑顔塾のテーマは「セカンドオピニオンの効果的な活用について」。講師は、横浜市立大学医学部乳腺外科の山田顕光先生と横浜市立大学医学部産婦人科のルイズ横田奈朋先生です。

 セカンドオピニオンとは診断や治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に求める「第2の意見」のことです。「セカンドオピニオンを聞くこと=転院すること」と誤解している人もいますが、聞いた後も現在の担当医のもとで治療を受けることを前提に利用するものです。

【セカンドオピニオンの手順】1.現在の担当医と治療方針についてよく話し合う
2.セカンドオピニオンの病院を探す
3.現在の担当医に「セカンドオピニオンを希望している」ことを伝え、紹介状や検査データを用意してもらう
4.セカンドオピニオン先の病院の窓口に連絡し、担当医のスケジュールを確認して予約
5.セカンドオピニオンを受診、その後セカンドオピニオン説明用紙を渡される
6.現在の担当医に報告し、その結果について話し合う

 セカンドオピニオン外来は、公的医療保険が適用されない自由診療で、費用は病院ごとに異なります。(例:横浜市関連施設 1時間33000円)

セカンドオピニオンの前に、まずファーストオピニオンを理解する

 セミナーの前半では、横浜市立大学医学部乳腺外科の山田顕光先生から、「乳がん治療においてセカンドオピニオンを上手に活用するヒント」について話がありました。


横浜市立大学医学部乳腺外科の山田顕光先生

 「セカンドオピニオンを受ける前に、まずは診断内容や担当医が提案する治療方針とその理由、つまりファーストオピニオンを理解することが重要です。

 乳がんの場合、日本乳癌学会の定めたガイドラインに基づいた標準治療を基本に行われていますが、具体的に治療についてはエビデンスに基づき、メリットデメリットのバランスを考えて、選択をしていきます。メリットは治療効果で、デメリットは副作用や後遺症、整容性、コストなど。そして選択の際、さらに大事となってくるのはご本人、ご家族の希望です」(山田先生)

 疑問や不安がある場合は担当医に相談してもらうのが基本ですが、診療の時間内で十分に話ができない、また担当医に話しにくいということもあるかと思います。そういう場合は、看護師やソーシャルワーカーなどほかの医療スタッフに相談をするのがおすすめです。

 また、全国にあるがん診療連携拠点病院にはがん相談支援センターがあり、その病院にかかっていなくても面談、または電話にて無料で相談できます。「人と話すことで解決することは多いので、看護師さんやソーシャルワーカーなど、まずは誰かに相談してみてください」(山田先生)

 次回は、「乳がん治療で、セカンドオピニオンを活用したいタイミング〜ピアリング主催「第16回笑顔塾」( 2 )をお送りします。

一般社団法人ピアリング
女性特有がんに向き合う方のためのSNSコミュニティ『PeerRingピアリング』

■取材
・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。

(日本医療・健康情報研究所)

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