2021年01月19日

コロナ禍の影響は患者の経済環境にも! (一社)ピアリング「第2回新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急実態調査」アンケート結果を公開

キーワード:ライフスタイル
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 乳がんや子宮がん、卵巣がんといった女性特有のがん経験者が、同じ病気に直面する仲間とつながり支えあえる、温かな環境の実現を目指す一般社団法人ピアリングが、2020年12月に「第2回新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急実態調査」を実施(第1回は2020年4月に実施)。

 女性がんサバイバー1085人から得たアンケート結果を公表しました。

【結果概要】
・がん治療へ「影響を受けている」:13.9%(151人)
・「感染への不安から自ら通院を延期している」:55人
・現在治療中のがん以外の「がん検診を自己判断で延期している」:23.8%(258人)
・過去30日間の体調「気分が落ち込んで暗くなる」が強まった:30%(323人)
・コロナ感染拡大後「運動量が減った/大きく減った」:59%(640人)
・コロナ前から「就労状況に変化があった」:31.3%(260人)
・コロナ前と比べて「世帯収入が減った」:39.6%(430人)

がん治療へ「影響を受けている」は、13.9%。4月から10%減少

 「新型コロナウィルス感染拡大により、がん治療に関して影響を受けましたか?(第3波と報道された11月以降の状況)」という設問に対しては、影響があったと回答したのは13.9%(151人)でした。

出典:「第2回 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急調査」2020年12月27日

 第1波の際に行われた4月の第1回調査では24.7%だったの比べ、第2回調査では10%減少しています。これに対し、ピアリングでは「感染拡大が長期化する中で、がん治療等コロナ以外の疾患への治療体制が医療側の努力で維持されてきたことが推察されます。

 しかし、年末からの感染急拡大で、再び医療のひっ迫とがん治療への影響が懸念されます」と解説しています。

「がん検診を自己判断で延期している」は23.8%。がん発見の遅れを心配

 「『現在治療中のがん』以外の定期がん検診について、 予定通り受けていますか?」という設問に対しては、「病院からの要請」(2%)、「自己判断」(24%)という理由で合計26%(284人)が、治療中のがん以外のがん検診を延期としていることが明らかになりました。

出典:「第2回 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急調査」2020年12月27日

 乳がんのホルモン療法(タモキシフェンの長期服用)では、子宮体がんの発生が増す可能性があることが指摘されていることなどもあり、該当の治療をうけている人は、定期的な子宮体がん検診が推奨されています。

 また胃がんや大腸がん検診なども、がんの早期発見のために欠かせないものですが、コロナ禍による受診者減少は明らかで、発見の遅れなど長期的な影響が心配されます。

「コロナ前と比べて世帯年収が減った」が39%。治療費の負担が大きいがん患者の経済的環境悪化を懸念

 本年2020年1月時点で就労中だった方に対して「就労状況に変化はありましたか?」という設問には、コロナ前と比べて、仕事の量が減るなど、就労状況に何等かの影響を受けている人が31%(260人)にものぼりました。

出典:「第2回 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急調査」2020年12月27日

 さらに「2020年1月時点の世帯収入と比べ、直近の収入に変化はありましたか?」という設問に対しては、「コロナ前と比べて世帯年収が減った」が39%(430人)。

 そのうち、「5割以上の収入減」との答えが6%(67人)という結果が出ました。治療費の負担が重いがん患者の経済的環境の悪化が懸念されます。

出典:「第2回 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急調査」2020年12月27日

一般社団法人ピアリング
SNSコミュニティ「PeerRing」
【ご報告】「第2回 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)感染拡大によるがん患者さんへの影響緊急調査」 (一般社団法人ピアリング)

■取材 ・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。    
(日本医療・健康情報研究所)

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