―――――乳がん経験者の女性5名が運営するセルフヘルプグループ「紡ぎ〜Hope for Ribbon〜」は2017年から活動をスタート。現在、東京ボランティア市民活動センター(東京都新宿区)にて「乳がんと告知されて1年未満の方の方のためのシェアルーム」を開催しています。なぜ「1年未満」の人を対象にしたのかなど、その活動への思いをうかがいました。
「乳がんと告知されて1年未満の方のためのシェアルーム」で参加者と話をする「紡ぎ〜Hope for Ribbon〜」代表のはるかさん
告知されて1年未満が、一番不安で、情報を求めている
セルフヘルプグループとは、同じ問題を抱えている人たちが、その胸の内や体験を話したり聞いたりすることで悩みや苦しみを分かち合い、自立する心を持てるようになる目的で集まるグループです。シェアルームには10〜20名ほどの患者さんが参加、スタッフと同年代の40代の方が多いということです。 乳がんと告知されて1年未満の患者さんを対象にしたのは、「告知直後が一番乳がんに関する情報を求めていて、大きな不安を抱えて支えが必要な時期だった」とスタッフ全員が実際に感じたからだといいます。 「患者会にはいろんな人がいてなんとなく参加しにくいと思っていたけれど、(紡ぎのシェアルームは)1年未満という括りがあるおかげで足を運びやすかった、という声も聞きます」(紡ぎスタッフ・みわさん) 「私は告知後8ヶ月くらいたってから、患者会に行ってみたのですが、その時『もっと早く行けば良かった』と思いました。もし告知されてすぐに乳がんの先輩たちの話を聞くことができていたなら、あんな不安な気持ちにならずにすんだのかもしれません。知ることは病気と闘う1つの武器になります」(紡ぎスタッフ・りなさん)参加後は「前向きな気持ちになれた」という声も
和気あいあいとした雰囲気で打ち合わせをする「紡ぎ」のスタッフのみなさん
関連ニュース・トピックス
- 妊娠期乳がんの治療と出産〜妊娠期乳がん経験者インタビュー〜
- 位置のずれ、変形・・・乳がん手術後に起こる乳輪乳頭の悩み〜KSHS 第4回岩平ゼミ「乳輪乳頭温存後の乳房再建」から~
- 術後化学療法の効果が得られる患者さんを見分ける遺伝子検査「オンコタイプDX 乳がん再発スコア®プログラム」が薬事承認!
- 「医療者と患者の橋渡し」役として 乳がん体験者コーディネーター(BEC)養成講座、第17期募集中!( 2 )
- 「医療者と患者の橋渡し」役として 乳がん体験者コーディネーター(BEC)養成講座、第17期募集中!( 1 )
- 【連載更新!】「No.14 治療を乗り越えるために」 がん治療と仕事の「両立支援」を考える~産業保健師の乳がん経験~
- 手術後の傷あと・ケロイドは予防・完治できる!〜2021年6月開催E-BeCオンラインセミナーより〜
- 「リンパ浮腫」に特化した日本初のポータルサイトを開設!リンネット代表・岩澤玉青氏インタビュー( 2 )
- 「リンパ浮腫」に特化した日本初のポータルサイトを開設!リンネット代表・岩澤玉青氏インタビュー( 1 )
- 乳がん手術で失った乳頭・乳輪の再建〜E-BeCオンラインセミナーより〜( 2 )