2018年06月25日

乳がんに罹患したからこそできるサポートを サバイバーによるセルフヘルプグループ「紡ぎ〜Hope for Ribbon〜」 (1)

キーワード:ライフスタイル
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―――――乳がん経験者の女性5名が運営するセルフヘルプグループ「紡ぎ〜Hope for Ribbon〜」は2017年から活動をスタート。現在、東京ボランティア市民活動センター(東京都新宿区)にて「乳がんと告知されて1年未満の方の方のためのシェアルーム」を開催しています。なぜ「1年未満」の人を対象にしたのかなど、その活動への思いをうかがいました。


「乳がんと告知されて1年未満の方のためのシェアルーム」で参加者と話をする
「紡ぎ〜Hope for Ribbon〜」代表のはるかさん

告知されて1年未満が、一番不安で、情報を求めている

 セルフヘルプグループとは、同じ問題を抱えている人たちが、その胸の内や体験を話したり聞いたりすることで悩みや苦しみを分かち合い、自立する心を持てるようになる目的で集まるグループです。シェアルームには10〜20名ほどの患者さんが参加、スタッフと同年代の40代の方が多いということです。

 乳がんと告知されて1年未満の患者さんを対象にしたのは、「告知直後が一番乳がんに関する情報を求めていて、大きな不安を抱えて支えが必要な時期だった」とスタッフ全員が実際に感じたからだといいます。

 「患者会にはいろんな人がいてなんとなく参加しにくいと思っていたけれど、(紡ぎのシェアルームは)1年未満という括りがあるおかげで足を運びやすかった、という声も聞きます」(紡ぎスタッフ・みわさん)

 「私は告知後8ヶ月くらいたってから、患者会に行ってみたのですが、その時『もっと早く行けば良かった』と思いました。もし告知されてすぐに乳がんの先輩たちの話を聞くことができていたなら、あんな不安な気持ちにならずにすんだのかもしれません。知ることは病気と闘う1つの武器になります」(紡ぎスタッフ・りなさん)

参加後は「前向きな気持ちになれた」という声も


和気あいあいとした雰囲気で打ち合わせをする
「紡ぎ」のスタッフのみなさん

 「紡ぎ」のスタッフのみなさんはブログやSNSなどを通じての知り合いで、それぞれが乳がん患者さんを支援したいという気持ちを持っていたことから2017年の春から一緒に活動を始めました。その後、2017年11月には、乳がんと告知されて1年未満の女性を対象とした第1回目のおしゃべり会を開催。2018年2月の第2回以降は、月1回の頻度で行われています。

 参加者アンケートによると、シェアルームに参加した理由は、

「同じ病気の友達がほしかった」
「病気について知りたかった」
「治療について知りたかった」
「乳房再建の情報が欲しかった」
「自分の悩みを相談したかった」

が多く、参加したことにより「前向きな気持ちになれた」「一歩前に進めそうな気がする」「共感できることがたくさんあり、今後の治療を頑張ろうと思った」という変化があったという回答が寄せられたとのことでした。

■参考
紡ぎ〜Hope for Ribbon〜

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。

(日本医療・健康情報研究所)

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