連載更新「働く女性と乳がん -がん治療と乳房再建のいま」(辻 直子/セルポートクリニック横浜院長、杏林大学形成外科非常勤講師)を更新しました。
オンコプラスティックサージャリ―という考え方
この言葉は、1990年代のヨーロッパで根治性と整容性のバランスを重視した様々な取り組みから生まれました。根治性を担保できる範囲の乳腺切除と同時に乳腺組織の移動を行う方法や、乳房固定術の要素を取り入れた乳腺部分切除などの方法など、温存後の変形を最小限に抑え欠損を修復する手技全般のことを指します。
そもそも、乳房温存術が乳房切除よりも術後の整容性を維持するために始まったものですから、乳房温存術の目的は乳がんの局所制御と並んで術後の整容性をいかに保つかです。そのために切除の方法や術中に欠損を補填する工夫などを積極的に行うという考え方が広まってきました。 日本では、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が2008年に設立され、乳腺外科医と形成外科医が根治性と整容性について切磋琢磨しています。No.9 これからの乳房温存術 オンコプラスティックサージャリ―では、がんさえ治ればよいという時代ではなくなり、その後のQOL(生活の質)も重要視されている現在の医師側の方針や患者さん側に必要なことなどが述べられています。
是非、本文をご覧ください。
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