2016年06月06日

抗がん剤治療で弱った爪 有機溶剤を含まないネイルカラーを

キーワード:ライフスタイル
  • twitterでつぶやく
  • 乳がん治療の情報ファイル
 抗がん剤治療を行うと脱毛などの副作用が外見上に現れ、QOLが大きく低下してしまうことが知られています。爪の変色・変質もそのひとつです。

 抗がん剤の副作用で、爪が黒ずんだり、もろくなったりするので、多くの乳がん患者さんはこのような爪のダメージをネイルカラーで隠すことが多いです。乳がんになったことで、ネイルカラーを始めたという声もよく聞きます。

 しかし、ネイルカラーを塗ると弱った爪にさらに負担をかけてしまうと不安を感じる人も多いようです。

ネイルカラーは爪に良いの?

 ネイルカラーを塗ることで変色は隠せますが、ネイルカラーや除光液には有機溶剤が含まれているため、治療でもろくなった爪に対してさらに負担をかけることになってしまいます。

 また、ネイルカラーや除光液は、アセトン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチルといった有機溶剤が含まれるものが一般的で、頻繁に使用した場合、爪に悪影響が出ることがあります。使用の際に発生する有機溶剤の刺激臭によって、吐き気などの体調の悪化を招く場合も。

 抗がん剤の副作用で弱った爪には、なるべく負担をかけないよう有機溶剤を含まない水溶性のネイルカラーがおすすめです。

ネイルをあきらめないで 爪にやさしいおしゃれなネイルカラー

 爪のダメージを隠すために使用するネイルカラー、はじめる理由は「隠すため」だとしても、好きな色、おしゃれなパッケージのものなど、自分好みのものを選ぶことで、おしゃれ感覚で楽しめ、気分も明るくなります。

 最近は、水溶性のネイルカラーなど、身体にやさしいおしゃれなグッズは近年増えてきています。

 1751年創業、日本最古の絵具屋である上羽絵惣も、身体にやさしいグッズ販売をしている会社の1つで、有機溶剤を含まない水溶性のネイルカラー「胡粉ネイル」を販売しています。

 「胡粉ネイル」はホタテ貝の貝殻の微粉末から作られる日本画の顔料「胡粉」を利用しており、溶剤には水を使用。水溶性なのでネイルカラーを落とすのも有機溶剤の入った除光液は使わずに、消毒用アルコールで落とすことが可能です。

450

 有機溶剤が入っていないため、刺激臭は無く、速乾性があり、圧迫感の無い軽い塗り心地で、リピーターも多くいます。一般のネイルカラーに比べ、剥がれやすいという特徴もありますが、爪の状態によっては、何日も塗ったままにすると落ちにくくなる場合もあるので、2〜3日を目安に落とすのがおすすめです。

 胡粉ネイルが誕生したのは、7年前。10代目社長の妹である石田結実取締役が「絵具屋として培ってきたノウハウを生かして、爪や体に優しく、環境にも優しいネイルカラーを作りたい」と発案したことがきっかけとなり開発がスタートしました。 日本の伝統色を表現した「和色シリーズ」をはじめとした計36色のカラーバリエーションがあります。

 「抗がん剤治療中の患者さんが来店してくださったことがあります。これまでネイルを敬遠してきた方や、ネイルをしたくてもできなかった方に使っていただければうれしいです」と店長の西村由美子さん。

上羽絵惣 胡粉ネイル

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。

(日本医療・健康情報研究所)

関連ニュース・トピックス

ニュース・キーワード

ニュース・トピックス
イベント・セミナー情報
06月29日(水) 東京
患者さん・一般の方向け
ういケアみなと がんの治療と仕事やお金の個別相談
06月30日(木) 愛媛
患者さん・一般の方向け
四国がんセンター がんとリンパ浮腫 リンパ浮腫ってなあに
07月01日(金) オンライン
患者さん・一般の方向け
マギーズ東京 オンライン「からだのリラクセーション」
07月01日(金) 神奈川・オンライン
患者さん・一般の方向け
医師・医療スタッフ・保健師向け
第30回日本乳癌学会学術総会患者・市民参画プログラム
07月02日(土) 東京
患者さん・一般の方向け
ういケアみなと がんを患った方や家族のためのくつろぎカフin麻布
オピニオン
がんと就労~本人と職場を支える産業看護職のより良い支援とは~
錦戸 典子(東海大学大学院健康科学研究科)
病気になっても仕事を続けるための支援
荒木 葉子(荒木労働衛生コンサルタント事務所)
乳がんとともに生きる人を理解する
青木 美保(帝京大学医学部附属病院 帝京がんセンター 認定遺伝カウンセラー)
キチンと手術・ホンネで再建(KSHS)~乳がんぶっちゃけ話~
溝口 綾子(一般社団法人KSHS 代表 )
遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)のいまとこれから
中村 清吾(昭和大学医学部 外科学講座乳腺外科学部門教授、 昭和大学病院ブレストセンター長)
がん治療を楽にする口腔ケア
百合草 健圭志(静岡県立がんセンター 歯科口腔外科部長)
「がんと就労」広がる病院内での就労相談
近藤明美 (近藤社会保険労務士事務所)
がん治療と仕事の「両立支援」を考える~産業保健師の乳がん経験~
横山 淳子(パナソニック健康保険組合 保健師 )
トップページ 治療と乳房再建 イベント・セミナー情報 ニュース・トピックス オピニオン リリース情報 このサイトについて お問い合わせ