2019年06月28日

がん治療と就労の両立支援に積極的に取り組む アフラック (3) ~柔軟な働き方を実現するための制度、運用づくり~

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アフラック生命保険株式会社人事部の
田中美樹さん(右)と浜野直也さん(左)

 ―――――1974年、日本ではじめてがん保険を販売したアフラックは、社会に対しがんに関する啓発活動を積極的に行うとともに、 社内におけるがん治療と就労の両立支援について、力を入れています。

 働きながらのがんの治療には、柔軟な働き方が重要になってきますが、アフラックにおける制度と運用について人事部の田中美樹さん、浜野直也さんにうかがいました。

取得可能期間「無制限」のリボンズ休暇

 当社では、がんに限らず利用することができる1.有給休暇、2.ストック休暇(積立年休)、 3.傷病欠勤、4.療養休職と以上4つの休暇・休職制度を備えていますが、2018年9月からは、がんの治療に特化した 「リボンズ休暇」を新設しました。取得可能期間は無制限(連続の場合は30日が上限)、10日分を有給としています。

 「リボンズ休暇」は「All Ribbons」のメンバーと議論を重ねて作った制度です。 どんなことに困っているかと「All Ribbons」のメンバーに質問をしたところ、「がんの治療は終わりが見えないので、 もし休暇・休職制度をすべて使い切ってしまったら、会社を辞めなければいけないのではないかと不安になる」という声があり、 「それならば取得可能期間が無制限の休暇を作ろう」という話になりました。

 「なぜ無制限である必要が?」と疑問を抱くかもしれませんが、がんの治療は再発しなくても、 いつ終わるのかが見えにくいことに加え、個別性が高く、年に何日あれば足りる、といいきれるものではありません。

 だったら「がんになっても、会社は居場所を用意している」というメッセージを込めて、「無制限」にすることにしました。

 利用単位については、通院でも利用しやすいよう1時間単位からとなっています。 働き方改革を受け、育児や介護でも利用しやすいように、2014年から有給休暇を1時間単位で 取得できるようにしましたが、法令上、有給休暇の場合1年で5日分しか1時間単位で取得することができません。

 そこでリボンズ休暇とストック休暇(積立年休)を1時間単位で取得できるようにしたという経緯があります。

気を遣うことなく在宅勤務制度が利用できる環境づくり

 医療技術の進化により、通院でできる治療が増え、働きながら治療を行うことができるようになっています。 そこで、休みだけではなく働く「時間」と「場所」の柔軟性が大切と考え、制度を整えています。

 「時間」については「療養短時間勤務」「フレックスタイム制度」「シフト勤務」「時間単位年休」の4つの制度、 「場所」については、1.在宅勤務、2.サテライト勤務の2つの制度があります。サテライト勤務は自宅近くの事業所など で勤務できるというものです。

 療養短時間制度以外の制度は、全社員が利用することができます。当社では、 「全社員がテレワークを必要とする時にいつでも利用できるよう、1年に1度は必ずテレワーク (在宅勤務かサテライト勤務)をする」と全社目標があり、社員全員がテレワークを経験しています。

 これは、病気、育児や介護など制約のある社員が制度を使う際に、「自分だけ使うのは申し訳ない」と 遠慮して制度を使わないような状況をつくらないという意味合いもあります。みんなが使えることで、 お互いさまとなる風土も生まれています。

 「制度づくりだけでなく、その運用も大切にする」というのがアフラックの企業風土であり、現在では気を遣うことなく、 誰でも柔軟な働き方をできる環境があります。


4へ続く

■文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。
(日本医療・健康情報研究所)

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