2019年06月11日

がん治療と就労の両立支援に積極的に取り組む アフラック(1)~がんを経験した社員によるコミュニティ「All Ribbons」~

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アフラック生命保険株式会社人事部の
田中美樹さん(右)と浜野直也さん(左)

 ―――――1974年、日本ではじめてがん保険を販売したアフラックは、社会に対しがんに関する啓発活動を積極的に行うとともに、社内におけるがんと就労の両立支援について、力を入れています。

 数ある取り組みの中でも、2017年12月に発足した、がんを経験した社員によるコミュニティ「All Ribbons」の活動は画期的といえるでしょう。アフラック人事部の田中美樹さん、浜野直也さんに「All Ribbons」発足のきっかけなどお話をうかがいました。

同じ病気を経験した仲間だからこそ伝えられることも

 私たちは「生きるための保険」のリーディングカンパニーとして、また、社員を大切にする企業風土の中で、「社員ががんや病気に罹っても安心して自分らしく働く」ことを支援するために、「がん就労支援プログラム」を立ち上げました。その一つとして生まれたのが「All Ribbons」です。

 がんを経験した社員によるコミュニティ「All Ribbons」は、人事部と連携し、両立支援のために活動するというもので、他社に先駆けて成功している取り組みであると捉えています。

 「All Ribbons」誕生のきっかけとなったのは、がんに罹患した社員からの声でした。世の中には、インターネットでがんに関する様々な情報があふれ、相談窓口もあります。ただ、「上司や同僚に病気のことをどう伝えたらいいのか」「今後のキャリアにどう影響するのか」「制度をどう活用すればよいのか」ということは、同じ会社の社員同士でないとわかりません。

 社内で、同じ病気を経験した仲間同士つながる場がほしい、という声をがんを経験した社員数名から聴き、2017年11月、人事部で公募をしたところ、13名の社員が「自分の経験を役立てたい」と集まり、コミュニティが誕生しました。

 現在「All Ribbons」に参加しているのは20〜50代の計23名(2019年6月現在)で、男女はちょうど半数ずつです。事務局を担う人事部社員は、メンバーの情報についての守秘義務を遵守するという誓約書にサインをしています。

 また「All Ribbons」に匿名で参加している人もいることから、メンバー間でも守秘義務を厳守する運用を行うことで、安心して参加できる環境を整えています。

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「両立環境づくり」「ビジネス支援」で、がん経験者の視点を活かす

 「All Ribbons」の活動内容は「ピアサポート」をメインに、「両立環境づくり」「ビジネス支援」を加えた3つです。

 「両立環境づくり」は、就労支援制度や運用づくり、教育・啓発活動への協力、「ビジネス支援」は、商品開発やサービス向上への協力です。ともに、がん経験者としての視点に基づく意見や提案を活かし、関係部署の取り組みに活かしています。

 例えば、2018年9月にリリースしたがん経験者のコミュニティアプリ「tomosnote(トモスノート)」の開発にあたっては、テスト参加をしてもらい、使い勝手などの問題点などを指摘してもらいました。また、CM制作にあたって、がん経験者の視点の意見がほしいと担当部署からの協力依頼もありました。

■文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。
(日本医療・健康情報研究所)

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