2018年12月18日

乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」 (2)瞑想ヨーガクラスに体験参加

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 がんを経験すると、再発や転移の不安、将来に対する漠然とした不安といったものを抱えてしまうことも少なくありません。瞑想やマインドフルネスは、がんによる心のつらさや問題をやわらげるという点でも注目をされています。

 乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」が主催する「瞑想ヨーガクラス」は、身体を動かしながら呼吸を大切に瞑想するもので、心が穏やかになると人気を集めています。2018年11月に行われた「瞑想ヨーガクラス」に参加してきました。


「瞑想ヨーガクラス」を指導する廣瀬満重先生も乳がん経験者

ヨーガとは心の動きを止め、鎮めるもの

 レッスンは心を落ち着かせる作用のあるフランキンセンスのアロマが漂うスタジオにて行われます。瞑想ヨーガクラスの講師は、乳がん経験者でもある廣瀬満重先生。2005年2月に左乳房の腫瘍を部分切除(乳房温存術)。放射線治療後のホルモン療法中の2008年1月に、両肺多発転移、胸骨・鎖骨転移、縦隔リンパ節転移、局所再発と診断を受け、現在も治療を続けています。

 レッスンの冒頭は廣瀬先生の自己紹介から始まりました。これまで行っていた抗がん剤のゼローダによる治療を副作用のため休薬して、現在はホルモン療法のアリミデックス錠に切り替えたとのこと。 「今は骨痛や肩こりがひどいんです。私、薬の感受性が高くて、まれな副作用まで出てしまう」と厳しい治療の話もユーモアを交えながら穏やかに語る廣瀬先生。

 話の最後に、たくさんあるヨーガの智慧の中から一番伝えたいエッセンスとして、ヨーガの経典「ヨーガスートラ」の一文の紹介がありました。『ヨーガとは心の動きを止め、鎮めるもの』。自分が心を止めたい、鎮めたいと思った時に自由にできるのが、ヨガの到達点であり、アーサナ(ポーズ)や瞑想はそれを助けるためのものなのだそうです。

マントラを唱えながらのアーサナ、そして瞑想へ


マントラを唱えながらポーズをとると
意識を集中しやすいという

 瞑想ヨーガは本来であれば、次第に難しいアーサナへと向かっていくものだそうですが、このクラスでは乳がん経験者の方を対象としていることもあり、運動量が軽く体にやさしいアーサナで構成されています。

 「前のことや先のことをあれこれ考えていると、いつの間にか呼吸が浅くなってしまいます。これから1時間ほどはご自身の呼吸に集中してもらえると、ストレスが解消されると思います」(廣瀬先生)

 セルフマッサージからはじまり、徐々に体を動かしていきます。マントラ(神秘的な力を持つとされる言葉)を唱えながら、帰命敬禮(きみょうきょうらい)、五体投地のアーサナを行ったのですが、声を出しながら動作も行うとなると、ほかのことはとても考える余裕がなく、ひたすら呼吸や動きに集中することができました。

 そのあとは横になって行う瞑想のヨーガ・ニドラーへ。キャンドルの光の中、廣瀬先生の言葉に従って、足の先から頭のてっぺんまで、体のひとつひとつの部分に意識を向けていきます。寝ていたのか、起きていたのかよくわからない不思議な時間を過ごすことができました。20分間、ヨーガ・ニドラーを行いましたが、これは3時間の睡眠にも匹敵するほどの深い休息をもたらすのだそうです。

 最後にはキールタン(讃美歌)を全員で歌いました。サンスクリット語の歌詞ですが、繰り返しが多いので、初めてでもなんとなく歌うことができます。声を出すと気分がスッキリしますし、他の皆さんの声がスタジオに響く余韻が大変心地よく感じられました。


ゆったりとしたペースで進んでいくので、初めての参加でも大丈夫

 私自身、手術の後遺症で右腕の可動域が限られているため、できないアーサナも多く「ヨガはちょっと......」という想いがどこかにありましたが、この「瞑想ヨーガクラス」では気にすることなく、無心に楽しむことができました。『ヨーガとは心の動きを止め、鎮めるもの』。わずかながらその片鱗に触れることができたような気がします。

※次回の瞑想ヨーガクラスは2019年1月26日(土)に開催されます。詳しくは乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」 のWEBサイトにて

■協力
乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。

(日本医療・健康情報研究所)

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