2018年12月14日

乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」(1) 分かちあいの気持ちで、毎日をもっと楽しく

キーワード:ライフスタイル
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アロマとハーブが好きな仲間たちが集まって


講習会の情報がわかりやすく目に入る
「ASHARE(アシェア)」 のWEBサイト

 乳がん体験者と家族で運営する「ASHARE(アシェア)」は、主に関東を中心に活動を行っている乳がん患者さんを対象とした患者会で、2015年に設立されました。「ASHARE」の大きな特徴は、アロマテラピーとハーブの資格を持つ会員が多くいること。ちなみに「ASHARE」という会の名前はアロマ(Aroma)とハーブ(Herb)、そしておすそ分けを意味する「Share」を組み合わせたものです。

 感染症予防のスプレーやアロマ石けんなどアロマを活用した生活用品作りや、ハーブ料理教室など、アロマやハーブを生活に取り入れて元気に暮らす方法を紹介する講習会のほか、リラックス効果の高い精油で芳香浴をしながら行う「瞑想ヨーガクラス」など、乳がん患者向けの講習会を主催しています。

 「アロマやハーブの講習会は、私たちが持っているこれらの知識をシェアする場です。乳がん患者が治療中に注意しなければいけないポイントを踏まえながら、正しく指導しています」とお話ししてくれたのは、ナード・アロマテラピー協会認定アロマ・アドバイザーでもあるASHARE代表の吾住都美子さん。

 乳がん体験者としての経験を活かしたピンクリボン活動にも積極的に取り組んでいて、2018年10月には埼玉県の中学校から招かれ、子育て世代の女性を対象とした「バスタイムにできるセルフチェック方法」とアロマソープ作りの講習会を行いました。

 「ご自分で作ったアロマソープを使って、セルフチェックをやっていただければと。合わせて私たちの経験をお伝えすることでセルフチェックや検診の大切さを感じてもらえたらと思っています」(ASHARE代表・吾住都美子さん)


2018年11月の「瞑想ヨーガクラス」の参加者に配られた 手作りのアロマグッズ。
右からティートゥリーの抗菌クリーム、
ラベンダーとゼラニウムの香り漂うアロマバスソルト、オリジナルハーブティー

ASHARE代表・吾住さんがアドバイス 
乳がん患者さんに役立つアロマテラピー

 アロマテラピーは、乳がん治療中に起こる不快な症状などをやわらげる力があります。初心者でも使いやすい精油を紹介します。また治療効果を弱めてしまう精油もありますので注意しましょう。

(治療中の不快な症状をやわらげる、おすすめの精油)
・ラベンダー    不安な時、イライラする時に気持ちを穏やかする
・ティートゥリー    殺菌作用が高いので、風邪の予防などに
・ペパーミント    不安をやわらげ、スッキリした気持ちに。殺菌作用もある

※ホルモン療法中に使用を避けたい精油
クラリセージ、サイプレス、アニス、フェンネルはホルモン療法の効果を弱めてしまう可能性があるので、治療中は避けてください。

※抗がん剤治療中のアロマテラピー
抗がん剤治療中は、それまでと体が大きく変化しますし、においに敏感になる人もいます。「これまで使っていたから大丈夫」と思わずに試してみて、気分が良くない時にはすぐに使用をやめましょう。

運営側と参加側の間に壁はない 「一緒に楽しむ」がコンセプト


代表の吾住都美子さん(右)と本間りう子さん(左)

 「ASHARE」の講習会の終了後には、治療の悩みや不安を患者同士で楽しく話すことができるランチやお茶の時間も用意されています。2018年11月の「瞑想ヨーガクラス」の終了後にランチ会に参加しましたが、初めて参加した人もあっという間に打ち解けて、話に花が咲いていました。

 「会の名前の由来にもあるように、私たちは自分が持っているものを分かちあって、病気を経験しても元気に過ごしていこうね、という気持ちで活動をしています。いろんな患者会があると思いますが、ここでは運営側と参加側の間に壁はありません。講習会に参加してくださった方が、何か得意なことがあれば今度は講師になっていただくこともあります。『みんなで楽しむ』のがコンセプトなんです」(ASHARE代表・吾住都美子さん)

続いて(2)では、2018年11月に参加した「瞑想ヨーガクラス」の様子をレポートします(近日公開:(2) 瞑想ヨーガクラスに体験参加へ続く)。

■協力
乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。

(日本医療・健康情報研究所)

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