2018年11月20日

自身や家族が、がんを経験 高校生が運営するがんカフェ「どあらっこ」 (3)小・中・高校生たちに広がる、がんを学ぶ活動 後編

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 日本で初めて中学生たちが立ち上げたがんカフェとして、話題を集めた「がん哲学外来メディカルカフェ どあらっこ」(代表・中村航大さん)。2017年2月のスタートからまもなく2年、その活動は周囲の小・中・高校生たちに確実に広がっています。2018年10月に開催された第2回「どあらっこと学ぶ会」にスタッフとして参加していた小・中学生のお二人に活動への参加のきっかけなど、お話をうかがいました。

がんについて、もっと学校で学ぶ場があれば


彦田一花さん(左)と笠島彩楓さん(右)。

 ふたりは2018年8月に開催された「どあらっこと学ぶ会」で出会い、仲良しに

 2018年10月に開催された第2回「どあらっこと学ぶ会」の会場で、かいがいしくお茶やお菓子を参加者にすすめている女の子たちがいました。中学1年の彦田一花(いちか)さんと小学6年の笠島彩楓(さやか)さん。ふたりは「がん哲学外来メディカルカフェ どあらっこ」の活動に新しく加わっているメンバーです。

 ふたりのお母様はがん経験者。彦田さんは「どあらっこ」の創設メンバーである彦田栄和さんの妹で、笠島さんは2018年8月に開催された第1回「どあらっこと学ぶ会」に参加したのが縁で、活動に参加するようになりました。

 彦田さんは、第2回「どあらっこと学ぶ会」で、「がんができるしくみ」について発表。「がんはとても身近な病気で、早く適切な治療をすれば、健康な生活に戻れる場合が多い」と締めくくりました。


第2回「どあらっこと学ぶ会」にて、
「がんができるしくみ」について発表を行う彦田一花さん

 「学校では、がんについて話すことはなかなかないのですが、『どあらっこ』の活動をしていると、がんについて話をしたり、いろいろ知ることもできたりするので参加しています。お母さんの病気を知ったのは小学4年生のときでした。最初はいろいろ不安でしたが、治療をすればよくなる病気だと知って安心しました。同級生たちはがんについて知らない人がほとんどなので、もっと学校でも学ぶ場があればいいのにと思います」(彦田さん)

学ぶ会に参加したことがきっかけで、がんを自由研究のテーマに

 最初に笠島さんが「どあらっこと学ぶ会」に参加したのは、お母様から誘われたことがきっかけでした。 「前はがんについて全然知らなくて『がんになったら死んじゃうのかな』って思っていました。『どあらっこ』の会に来るようになっていろんな話を聞いていたら、がんになっても、ちゃんと治療すれば元気で過ごせるようになれるんだってわかるようになりました」(笠島さん)

 笠島さんは、「どあらっこと学ぶ会」に参加したのがきっかけで、夏休みの自由研究のテーマにがんを選び、1冊にまとめました。まんがやイラスト、写真も含めた30ページにわたる力作です。

 「お母さんが病気になったのは3年前のことなのですが、私が知ったのはつい最近で、1年くらい前でした。すぐに話してもらえなかったけれど、伝えてくれてよかったと思っています。小学校では、保健体育の授業で生活習慣病のひとつとして、がんをちょっとだけ習うのですが、ほとんどの人が全然知らなくて。自由研究をすれば、もっとみんなにも知ってもらえるかなという気持ちもありました」(笠島さん)

 「がんについて、正しく知ることが大切」なのは、子どもだけではなく大人もそう。2人に1人が罹るという現在だからなおさら、「なんとなく怖い」という理由で、知らずにただ不安な気持ちになっているなんて意味のないことだと、10代のみなさんと話をして想いを新たにしました。

■関連
自身や家族が、がんを経験 高校生が運営する、がんカフェ「どあらっこ」 (1) 同世代の子どもたちに、「がん」を正しく伝えたい
自身や家族が、がんを経験 高校生が運営するがんカフェ「どあらっこ」 (2)小・中・高校生たちに広がる、がんを学ぶ活動 前編

■協力
がん哲学外来メディカルカフェどあらっこ

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなど

(日本医療・健康情報研究所)

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