2018年03月07日

【活動紹介】美容師向け外見ケア勉強会 アピアランス・サポート技能講習会(みなとアピアランス・サポート相談室)

キーワード:ライフスタイル
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美容師さん向けがんサバイバーの外見ケアの勉強会
アピアランス・サポート技能講習会とは?

 アピアランス・サポート技能講習会は美容師さんが美容の技術を生かして、がん患者さんが自分らしく社会の中で生きられるよう支援・がん患者さんやその家族の方々を笑顔にできる技能を習得するためのセミナーです。

 医療者とともに美容のプロとして患者さんを支援する「アピアランス・サポート」技能が学べる3日間のセミナーの開催は日本初の試みです。主催は一般社団法人アピアランス・サポート東京で、今後も定期的にセミナー開催を予定しています。

 今回は、3月に開催された初回セミナーの内容をご紹介します。講師は村橋 紀有子(一般社団法人アピアランス・サポート東京/みなとアピアランス・サポート相談室 室長)ほか、アピアランスケアに関わるネイリスト、下着メーカーやメイク関連のスペシャリストにより行われました。


アピアランス・サポート技能講習会
(第3回目受付中 2018年 5月8日/22日/6月5日(火))

ウィッグの種類は様々
「自分の髪」と認識できるような工夫を提供

 アピアランスケアの基礎知識と共にウィッグの種類について11種類のウィッグを実際に見て・触わりました。ウィッグの種類は大きく分けて3つ。ただし、人工皮膚の種類や植え方、また価格は各メーカーにより様々です。

 どのウィッグが良いかは対象者の状態やライフスタイルで変わってくるのでどのウィッグがおすすめかは一律には言い切ることができませんと村橋さんは話します。価格に関係なく、ライフスタイルに合ったものを一緒に選ぶことが大事です。

「ウィッグは購入しただけではなく、施術をして自分に調節して合わせることで"自分の髪"と認識することができます。 産毛(もみあげ、襟足など)を作ることで自然な見た目に近づきます。」(村橋さん)

 また、ウィッグのつけ方も、こうしなければいけないなどはなく、眉毛の脱毛が気になるときは何mmだけ深めにかぶる。真ん中から少しずらしてかぶるなどちょっとした工夫でウィッグが気に入るようになることもあるようです。

 ウィッグの大きさ(頭の周りの大きさ)も選ぶ時の重要なポイントで、例えば、小さめサイズは、長時間付けると頭が痛くなるなどの不快感がでることがあります。このようなことは、試しに試着する際は短時間なのでわからないのでアドバイスする側が知っておいてほしい情報です。


もみあげの作り方実施(2種類のウィッグを使ってカット練習)

アピアランスカウンセリングについて
「ウィッグを必ず購入する必要はないことを伝える」

 講師の村橋さん自身の日々のカウンセリング経験をもとに具体的な項目を挙げて講義が進みました。

・体調のすぐれない中、くるのは大変です。在庫などない場合は困るので、電話での予約時に大まかな希望(好み)を伺えたら聞いておく(色、長さ、素材など)
・長い時間とると疲れてしまうので長すぎるカウンセリングはNG
・病院からの紹介の場合、注意事項がある場合は、看護師からあらかじめ連絡をいただくようにする
・患者の体調や様子をよくみる
・「どのぐらい急いでいるか?」を聞き、余裕があればその場で決める必要はない

 特に強調していたのは「ウィッグを必ず購入する必要はないことを伝える」「帽子・スカーフでもOKであることを伝える」ことでした。必ずしも髪の毛がないことは恥ずかしいことではなく、いろんな人がいることを伝えることもしてほしいと村橋さんは言います。

 また、可能であれば家族や友人もできれば一緒にきていただくことがおすすめのようです。その場で似合っているかどうかの判断の基準になり、自信にもつながるためウィッグへの壁を1つ越えられるようです。実際に、パートナー、友人、子どもと来る人もいます。

がん治療中の爪はどうなるのか? ネイルケアについて

 アピアランスカウンセリングでは、ウィッグの他にもネイル、ヘアケア、まつ毛などアドバイスを求められることが多く、幅広い知識を知ることが大切です。第1回目のセミナーでは看護師の免許をもつネイリストさん森本恵さんがスライドを使用して抗がん剤による爪への影響とその対策方法について説明をしました。

 爪囲炎は足が一般的ですが抗がん剤では手も現れることも多く、テーピングによる対処方法を実践しました。爪の変色も現れるのでネイルカラーをしている患者さんにはマニュキアかネイルシールで対応する、マットコートによるカバーは爪の危うさに対しても保護してくるなどの情報を得ることができました。

   ケアは、爪用ファイル(やすり)からハンドクリームやネイルオイルを使用するなどの爪全般のケアに対応しますが、対応できない症状の方がいた場合は必ず医師に一度相談することを補足。

   参加者から出た「ジェルネイル」についての質問では、ジェルネイルは装脱着時に研磨することやアセトンを使うことが多いので弱っている爪には危険、また「削らないジェルネイル」も薬剤で爪の表面を溶かすので使用しない方がいいと指摘しました。

「美容のプロ」としてアドバイスをする
治療や医療に関する分野は専門機関情報を紹介

 カウンセリングや施術中に、病気や治療の話になることもありますが、アピアランスケアセミナーに参加した美容師さんは美容のプロなので、医療に関わること(病気や治療に関すること)にコメントやアドバイスはしないこと。

 ちょっとした一言が患者さんの心配になってしまう可能性もあるので、アドバイスを求められたときは、病院やがん相談室など、相談先をアドバイスするようにするように補足がありました。

みなとアピアランス・サポート相談室

 みなとアピアランス・サポート相談室はがん治療の副作用に伴う外見の変化でお悩みの方の相談を承り、サポートしています。

 「復職したいが不安がある。」「結婚式に呼ばれているがどうしようか。」など、日常生活での心配を、アピアランス・アドバイザーとともに対策を考えてみましょう。

 みなとアピアランス・サポート相談室は、美容室エステインターナショナルに併設されておりますので、ご相談後に、ウイッグの調整や、メイクなど施術を希望の場合は、その場で施術を受けることも出来ます。

 みなとアピアランス・サポート相談室は、連携病院でも相談を受け付けております。


みなとアピアランス・サポート相談室 お問い合わせ

(日本医療・健康情報研究所)

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