2017年04月20日

若年女性のがんサバイバーでは妊娠合併症リスクが高い

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 若くしてがんサバイバーとなった女性では妊娠合併症のリスクが高いとする研究結果が、「JAMA Oncology」オンライン版に3月23日掲載された。15~39歳のこうした女性では、がん診断歴のない同年代の女性に比べて早産や帝王切開、低出生体重児のリスクが高まるという。

 米ノースカロライナ大学(チャペルヒル)のHazel Nichols氏らが行ったこの研究では、ノースカロライナ州に在住する15~39歳の女性のうち、がんサバイバーの出産2,598例とがん診断歴のない女性の出産(対照群)1万2,990例を比較した。

 その結果、がんサバイバーの女性群では対照群の女性に比べて早産や帝王切開、低出生体重児のリスクが高いことが分かった。そのリスクは妊娠中にがんと診断された女性で最も高いことも判明した。

 妊娠37週未満の早産率は対照の女性群では9%だったのに対し、がんサバイバーの女性群では13%であった。また、一部のがんが早産リスクの増加と関連しており、対照群に比べて婦人科系がんサバイバーではリスクは3倍に、乳がんおよび非ホジキンリンパ腫では2倍、ホジキンリンパ腫では60%高かった。がん治療を受けたことがある女性は早産しやすい傾向がみられ、特に化学療法を受けた女性でリスクが高かったという。

 ただし、同氏はこの知見の明るい側面も指摘しており、「多くの女性ががんと診断され、治療を受けた後にも妊娠を希望し、出産している事実が明らかにされたのはとても喜ばしいことだ」と述べている。同氏は、卵子や胚の凍結など妊孕性を温存する選択肢は複数あり、医療従事者は女性にこうした方法について助言する必要があるとしている。

 米ノースウェル・ヘルス(ニューヨーク州)女性健康プログラムのJill Rabin氏は、女性のがん患者やがんサバイバーでは早産の徴候や胎児の成長を注意深くモニタリングすることが重要だとしつつ、「この研究は、がんと診断後に妊娠を希望する女性や妊娠中にがんと診断された女性では、治療開始前にカウンセリングが必要とする重要な課題も提起している」と述べている。別の専門家も「若年のがん生存者には、妊娠前のカウンセリングとともに妊娠中の慎重なモニタリングが出産の転帰の向上につながる」と指摘している。

記事原文 [HealthDay News 2017年3月23日]

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