2016年12月20日

ビタミンDで乳がん患者の生存率が上昇する可能性

キーワード:ライフスタイル 治療
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 血中のビタミンD濃度の高さが、乳がん患者の生存率に影響をおよぼす可能性を示唆する新しい研究が報告された。

 ビタミンDは乳がんの再発や死亡リスクの抑制にベネフィットをもたらす可能性が報告されているが、これらの関連を前向きに検討した研究は限られていた。

 米ロズウェルパークがん研究所(ニューヨーク州)らの研究グループが、カリフォルニア州に在住する1,700人近くの乳がん患者のデータを前向きに解析しところ、乳がんと診断されたときの血中の25-ヒドロキシビタミンD [25(OH)D]濃度が高いほど、全生存率を含めた良好な転帰と独立して関連することがわかった。

 乳がん診断時の血中ビタミンDレベルで患者を3群に分けて比較したところ、ビタミンDレベルが最も低かった患者群に比べて、最も高かった患者群ではすべての因子を調整した解析でも全死亡リスクが低く、この関連はとくに閉経前の女性で強かった。

 また、進行がんの患者ではビタミンDレベルが低く、閉経前のトリプルネガティブ乳がん患者で最も低いことも判明した。トリプルネガティブ乳がんとは、乳がんのなかで最も頻度が高いタイプのもので、BRCA1遺伝子に変異を有する女性で見つかるという。

 この知見は、乳がん患者におけるビタミンDと生存率との関連を示したこれまでの研究結果と一致しているが、その他の因子が関連している可能性も考えられるため、因果関係を証明するものではないと、著者らは記している。

 「大規模で前向きなコホート研究から得られた今回の知見は、ビタミンDと乳がんの進行や死亡リスクとの関連を裏づけるエビデンスになりうるものだ」と、筆頭著者である同研究所のSong Yao氏らは述べている。

 この知見は、「JAMA Oncology」オンライン版に11月10日掲載された。

記事原文 [HealthDay News 2016年11月10日]

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